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ネット発信があるご時世にライブ演奏が大切な理由

私はライブ出演経験が何度かあります。
音楽を始めたのは、小学生でピアノを習い始めた時で
それから続けてれば、ベテランになってたと思いますが
音楽をやらない時期が続いてたので、ミュージシャンを名乗るのに自信がない時があります。
 
スタジオミュージシャンとして、録音やサウンドメイクを楽しむというより、
ライブにでて臨場感を味わう方です。
 
1番最初にステージに立ったのは、小学生のピアノの発表会。
その時は緊張した覚えはありません。
あまり細かく記憶にないですが、おそらく訳がわからずステージに上がったのを想像します。
何歩進んでおじぎをするというのが、決まってたので間違えないように気を付けていたのは覚えています。
 
1つとても覚えていることがあります。
 ステージで客席を見たときの、照明があたった感じと客席の風景。
 場所は東京のまあまあ広いホールでした。
 あの時の感覚を味わいたくて、今もステージにあがってるのかもしれません。
 まあ、大人になった今はステージから客席の人の顔が視界に入るだけで緊張しますが。。。
 その点は、小学生のころより臆病になったものです。
 
 Youtubeで発信するご時世、音を録音すれば、人前で緊張しなくてすむし、
 何回か撮り直せば、成功したのを見てもらえるし、その方がいいじゃんと思う人も増えてるかもしれません。
 確かに、私もいい緊張の時もあれば、演奏がボロボロになるくらい緊張してしまうことがあり、人が見てる前だとクオリティが落ちることもあると思います。
 
 でも、私はライブ演奏が好きです。
 ハプニングも含めておもしろいと思っています。
 もちろん、PAの状態が悪かったり、機械トラブルでイラっとすることもありますが、
 その回はこうだったなと勉強になったり、酒の肴になったりします。
 トラブルも人間味があっていいです。
 ネットの動画の演奏は完璧感はあるけど、機械的な感じがあって、どこか無機質です。
 
 ライブだとすぐ反応をもらえることもあります。
 悪い反応もあるかもしれませんが、演奏に対して具体的な感想をもらえなくても
 拍手はもらえます。
 いいもわるいも拍手はもらえますが、ほめてもらえなくても
拍手がこの日までに演奏した労いやご褒美のように私は思えるのです。
時々、演奏者やお客さんと話した時に、演奏に対して思いがけない感想をもらえることがあります。
話して伝えてもらえるというのが、ネットとの違いでしょうか。
 
あと、楽器演奏、パフォーマンスするには練習する必要があります。
さっと音がふってくるように弾ける人は違うかもしれませんが、私は1年を通して、ライブは一瞬で練習の時間が大半をしめます。
私は、練習のモチベーションを保つのが大変なので、
人に見てもらうとなると練習のモチベーションが保ちやすいみたいです。
 
あと、ライブはライブの日までの過程も含んでライブだと思います。
日々健康管理も必要ですし、このライブはこうしようとか企画して練習して、
この服着て出演しようとか考えて。。。
私の場合、ついでにライブの日まで美容関係もがんばれたりします。
そして、本番をむかえ、終えて家に帰って、撮ったビデオを見て晩酌しながら反省会をする。
そこまでがワンセットです。
この過程の方を楽しんでるところもあるかもしれません。
まあ、ここまでのモチベーションをキープしているのは、人目という緊張感を有効活用しているからでしょうか。

 

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