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病気で隔離状態になった経験話します。難病、治療未確立な血液の病気になって

今、新型コロナウイルスの話題が連日飛び交い病気によって隔離されるという報道もあり世間に認知されていると思います。

 

今、医療技術が進歩し、治療できることが多いので現在日本だと隔離はあまり聞きなれないと思います。日本だと隔離された事例のある病気というとハンセン病や結核などの感染症のイメージがあると思います。ただ、あくまで歴史の話しであって現在では聞きなれないと思います。それゆえ、新型コロナの世界的流行でクルーズ船から出れない人がいる報道がされたり不安になっている人も多いと思います。

 

 

 

私は過去に大病になり、治療の過程で隔離状態を経験したことがあります。その時の体験をお話ししたいと思います

 

 

最初は再生不良性貧血という難病という説明を受けました。難病は治療方法がない、もしくは研究途中な病気のことをいいます。

 

今の新型コロナウイルスも治療方法がまだ確立していません。

 

そして病型が変わり、難病から骨髄異形成症候群という血液のがんになりました。幸い、兄弟がドナーになってくれて骨髄移植という治療をして4年前に完治しました。

 

 

 

その治療中に隔離状態を経験しました。

 

ただ、新型コロナウイルスの隔離と違う点は、新型コロナウイルスは感染症で

感染した人が自由に行動することで、人に飛沫感染や接触感染などで感染させてしまうので治療法が未確立で死亡例もあるので、周囲の人に広げないように感染者を隔離して感染を抑えるということをしています。

 

 

それに対して、血液の病気は白血球という血液の数値が下がり白血球は免疫が関係していて、数値が下がるとウイルスなどから体を守る能力が低下します。

 

まわりの人が風邪などのウイルスをもっていると感染しやすくなり、自分の体を守るのが困難で重症化しやすくなるので、ウイルス源になる周囲の人から身を守るための防衛で、隔離状態が必要な場合があります。

 

 

 

私は入院して空気清浄が行き届いた個室に入りました。面会する人はマスクをして消毒をしてから、入室して会うことになります。病院内は歩くことができますが、病院からでることができませんでした。

 

 

 

骨髄移植という治療をする時には、さらに空気清浄が行き届いた無菌室という部屋にうつり、そこはガラス越しでしか家族と対面できませんでした。自分自身も6畳あるかどうかぐらいな部屋からでることができません。その部屋にはトイレとシャワーがあり、食事もそこで済ませます。

 

私は無事に手術が終わり、約3週間でそこから出れました。

 

 

治療の説明があり、6畳のスペースからずっと出れないと聞いた時に一時的とはいえ本当に長い時間そこにいれるのかと心配でしたが、実際はとてもハードな治療で、吐き気やいたるところの激痛など食事もとれなくなるまで体調が悪くなり、動くどころかベットから起きあがれませんでした。暇を持て余すと思い用意しおいた引き出しのウォークマンですら、出す気になれなかったです。

 

晴れて無菌室からでて、前にいた個室の病室にうつれても無菌室の空気清浄の設備がすごかったからか、出たときいろんなにおいが気になりそれで気持ち悪くなったくらいです。

 

 

 

個室病棟でしばらく病院から出ない生活をして、退院する時は車がジェットコースターのような特別なものに感じみんなが娯楽と思うお酒を飲みに行くとかおいしいものを食べるということが逆に不安になりました。まだ免疫力が回復していないのもあるし、久しぶりの社会生活に溶け込むのに時間がかかりました。

 

 

 

私は治療に耐えるのが大変だったので、3週間完全隔離状態になってもあまり長い気がしませんでしたがクルーズ船で感染してなくてもそこから出れなかったり新型コロナに感染していても無症状に近い状態で隔離されると感染者は体は動けるので、制限されることがより辛く感じるかもしれません動けるとあれしたいとか欲もでますしね。

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